夜のウインドウ

夜8時を過ぎた閉店したショップの、まだ灯っているウィンドウの中に
白いワンピース。

バラのリースと、お揃いのブレスレットでウェディングドレス。

まあ、実際こんな風に着こなせる人って言うのは限られるけど
なんて軽やかで『らしさ』を出せるんだろうって思う。
きっとこんなんならば髪もガチガチにアップじゃなくてユルい感じに束ねたり、
花で編んだ冠もいいかもしれない。


ブライダルっていろいろとしがらみがあるけど
その守らないとならないルールを適度に守りながらどうやって
『らしさ』を出せるかが大事なんだなぁ…と
ぼんやりと目の前のベンチで思ったりする8時。

イメージをどう『形』として世に表すかっていうのは私がたまにやっている事と重なる。

ルールを踏襲することの美しさとか、
壊す事でポーンと浮き上がって来る新しい良い物とか、

そんなもんを自由自在に頭の中で出したり引いたりできたら　ステキだなぁと思った。

そしてウインドウを眺めながらフツーに思った。





あれ、試着したいって店員さんに言うのメチャクチャ勇気いるわっ…って。